東京新事情

末森英機 著

価格 ¥900 + 税

1992年に発表された末森英機の第3詩集・電子書籍版。
詩人が家族に向けるあたたかな眼差しに満ちた「東京新事情」。著者自身が作り上げた家族のあたたかさ優しさを、磨き抜かれた言葉で、静かに穏やかに浮かび上がらせる。それらは普遍的な家族愛へと広がっていく。
「子を連れて」「果てに」「陰暦如月十五日」「宿因」「一期一会」「髪切り」「石の野仏」「うさぎおとこ」「東京新事情」「桃太郎の舌」ほか、所収。

<著者プロフィール>
1955年8月8日生まれ。東京都出身。アジア、ヨーロッパを旅しながら多くの詩を生み出す。敬虔なクリスチャンでもあり、ギターを奏で歌うミュージシャンでもある。
東日本大震災以降は、被災地でガレキの撤去、側溝・家屋の泥かきのほか、仮設住宅の集会所でのコンサート活動にも取り組む。また、2013年には岩手県・カトリック大船渡教会のアントニウス・ハルノコー神父によるCD『幸福の星 忘れないで、被災地に生きる』を現地録音で制作。
詩集に、「楽園風」(1978年)、「異邦記」(1985年/電子版2014年)、「東京新事情」(1992年)、「鬼が花を嗅いでいる」(1997年)、「天の猟犬」(2006年/電子版2013年)、「幸福の入り江」(2011年)がある。