鬼が花を嗅いでいる

末森英機 著

価格 ¥1,800 + 税

1997年に発表された末森英機の第4詩集・電子書籍版。
日々の暮らしの中に散らばっている幸せを、一つ一つ拾い集めるように、妻や子供たちをめでる言葉の数々。愛する家族への温かいまなざしと、自己に対する複雑な思い。“鬼が嗅いでいる”のは、どんな花なのか?
「鬼が花を嗅いでいる」「初冬の日」「回想記」「ひらがなの国」「九月の日」「長梅雨あいて」「子を負ぶると天が回る」「夏三つ月」「静寂まで」「点滴の夏」ほか、所収。巻末には、詩人・吉増剛造氏による跋文を収録。

<著者プロフィール>
1955年8月8日生まれ。東京都出身。アジア、ヨーロッパを旅しながら多くの詩を生み出す。敬虔なクリスチャンでもあり、ギターを奏で歌うミュージシャンでもある。
東日本大震災以降は、被災地でガレキの撤去、側溝・家屋の泥かきのほか、仮設住宅の集会所でのコンサート活動にも取り組む。また、2013年には岩手県・カトリック大船渡教会のアントニウス・ハルノコー神父によるCD『幸福の星 忘れないで、被災地に生きる』を現地録音で制作。
詩集に、「楽園風」(1978年)、「異邦記」(1985年/電子版2014年)、「東京新事情」(1992年/電子版2014年)、「鬼が花を嗅いでいる」(1997年)、「天の猟犬」(2006年/電子版2013年)、「幸福の入り江」(2011年)がある。