東京ジャズ喫茶物語

アドリブ 編

価格 ¥1,570(税込)

70年前後の激動の時代、ジャズ喫茶はそこに陽だまりとしてあった。 一歩中に入れば薄暗い空間だが、不思議と心を落ち着かせてくれた。時代の空気を吸う若者たちのたぎる思い、あるいは絶望感、 あるいは閉塞感を無頓着かつ優しく包み込んでジャズは誰の上にも 公平に流れていた。今はもう、ほとんど消えてしまったジャズ喫茶。 そのジャズ喫茶全盛期に店に入り浸っていた若者たちの青春と 苦悩を描いた鮮烈の一書。新宿、渋谷、銀座、吉祥寺など10地域を 10人のライターが分担して執筆。表紙、口絵に配されたジャズ喫茶・マッチ箱の写真が懐かしい。